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生きている人へ死亡宣告する時代

早く解散に追い込むだかなんだかしらないが、野党優位の参議院で本当は廃案にしなくてはいけないのにろくに議論もせず、「改正」臓器移植法が成立してしまった。鳩山故人献金なんかどうでもいいが、民主党はこの一点でどうしようもない過ちを犯した。政局で大騒ぎしてやけくそ解散予告をニューストップで扱っている場合じゃない。本当にどうなっているんだろうこの国は。

朝日新聞の社会面に「生きている娘が死亡宣告されたように感じる」という反対派の親御さんの話が載っていたが、これで世の中は「脳死は死になったんだから、その子は意識がないんだから、早く臓器をあげなさいよ。待っているかわいそうな子がいるんだから」っていうことになり、てぐすね引いて、人の死(心臓が動いて生きているにもかかわらず)を待ち構える(しかもその人自身の存在をいわばまったく無視して)時代になってしまった。

2009年7月13日は、人が生きながら殺される、死を強要される時代へと、頁をめくってしまったそら恐ろしい日として記憶されねばならない。

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2009年07月14日 12:03に投稿されたエントリーのページです。

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