« 2006年12月 | メイン | 2007年02月 »

2007年01月 アーカイブ

2007年01月12日

年の初めに

今年もよろしくお願いします。

仕事は4日からはじめたのですが、年初ということもあってばたばたしており、ブログでのご挨拶は少し遅れることになりました。

1月、今年最初の新刊は、小木曽宏さんの初めての単著『現場に生きる 子ども支援・家族支援』です。会社の立ち上げに際してとても力強く背中を押していただいた恩人でもあるのですが、何より、「寄り添って、押し付けないけれど、逃げ出さない、あきらめない」という、私が思うところの支援・援助の要諦を、一番熱く語り、かつ実践している方だと思います。是非、お読み下さい。

今年の前半は、星加良司さん、倉石一郎さん、後藤吉彦さんといった、社会学の若き俊才たちの単著を刊行していきます。既存の言説の分析・批判に留まらない、あらたな希望を紡ぎだす立論にご期待いただければと思います。

念願にしている復刊の実現に向けて、色々な方のご協力を得て、年明け早々から、本格的に動き出しました。越えるべきハードルはまだたくさんあるのですが、「自立」の意味を、あの問いかけを、今一度捉えなおし、噛み締めるためにも、何とか今年の秋には刊行できるよう努力しようと思っています。一方、権利条約や地域での自立生活、子育て支援、きょうだい支援など、障害者の自立生活、権利擁護に関わる新しい課題に取り組む企画、井上雅彦さんの待望久しい単著なども準備しています。こちらもご期待下さい。

生活書院としても、個人的にも、ずっと大事にしてきている、ろう教育、ろう文化と日本手話に関わる本、また、好評をいただいている、読売新聞連載の介護や高齢者の生活に関わる企画の続編、人類学や環境問題、教育の分野でのあらたな提言なども、今年、読者の皆さんのお手元にお届けできると思います。

そして、お待たせしているあの企画については・・・・・・2月早々に合宿を張って、必ず何とかいたします。今しばらくお待ちくださいますよう!

それでは、今年一年も変わらぬご支援を、そしてあらたな出会いにも期待をこめて、どうぞよろしくお願いいたします。

PS:生活書院のすべての刊行書籍の装丁・ブックデザインをお願いしている(会社のロゴマークも彼女の手によるものです)、ブックデザイナー・糟谷一穂さんが雑誌『編集会議』の2月号で「注目の装丁家」として紹介されています。小社既刊の『やさしい介護 目で見る介護』も手がけた作品として取り上げられています。是非、ご覧下さい。

2007年01月28日

わたしはわたしよ

今日もわが社は、二人とも出てきて働いているのですが……。
少し息抜きということで、普段とは違う感じで書かせていただきます。

敬愛するフォークシンガー、高田渡さんが亡くなって2年。
今日、1月28日、夕方の5時半から、吉祥寺のバウスシアターで、渡さんのトリビュート・コンサート『高田渡生誕会・58〜わたしはわたしよ』http://www.takadawataru.net/が開催されます。

あっという間にチケットは売り切れて、聴きにいくことは出来ないのですが、私なりのトリビュートということで、日曜の仕事の合間に「好きなコーヒーってのを少しばかり」*飲みながらの雑文です。

渡さんが2001年に上梓した『バーボン・ストリート・ブルース』(今は絶版か?)という本の中に、「ガンコのすすめ」という一節があって、帯にも使われているのですが、こんなことが書かれています。

「今はたぶん“目先の時代”なのだと思う。
いつもみんなといっしょに目新しいものを追いかけていたい、
みんなが持っている新しいものを自分も持っていたい。
みんながいる新しい場所に自分もいたい――
それをしていないと、自分ひとり取り残されていくような疎外感に襲われるのだろう。
そして洗脳する側もまた巧みにその不安感を煽ろうとする」

べ平連に言及して、小田実を「自分の生活はしっかりとガードし、戦闘の最前線に兵士を送り込む司令官」と痛烈に批判し、

「『変わらないなあ』と言われる。
それはそうだ。根っこも生き方も変わっていないのだから、変わるわけがない。
それが若いころに『オレは絶対に変わらないよ』と公言してはばからなかったヤツにかぎって変わっていたりする。
言わなければいいのにと思う」

と語る渡さんらしい、当たり前といえば当たり前の言葉なのですが、時々読み返すと結構応えます。

売れようが売れまいがかまわない、オレは変わらず演るといって、本当にそう生きた人ならではだなあと思うのです。

決して声高ではないけれど、その代わり変節もしなかった渡さんの言葉は、ある普遍性を湛えている気がしてなりません。

変節しない単独者でいることは、とてもとても大変なことだと思いますが、それへの希求と、そうなってはいないことへの自省だけは忘れないように、ぼちぼちいこうかと思います。

今週は、新刊が出来上がってきます。見本出しがすんだら、週末は琵琶湖畔から名古屋にかけて出張です。名古屋の書店営業は、会社を立ち上げてからは初めてなので、とても楽しみです。それでは、旅先でお会いするであろう皆様、どうぞよろしゅうに!

*いわずと知れた、あの歌から……

PS:とてもお世話になっている方が倒れられ、大変心配しています。余人をもって代えがたい方なので、きっと回復してくださると信じています。


About 2007年01月

2007年01月にブログ「生活書院ブログ〜今、大事なことを考えているんだ」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2006年12月です。

次のアーカイブは2007年02月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.