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【2009年3月刊行】
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岡本正子・二井仁美・森実【編】
教員のための子ども虐待理解と対応
──学校は日々のケアと予防の力を持っている



A5判並製 240頁 2625円
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学校は、虐待を発見し、かつ虐待されている子どもを見守る(モニタリング)場であり得るだけでなく、「デイケア」の機能と予防の機能を有している。
家庭で虐待されている子どもにとって、学校での生活は、虐待者から離れられる時間と空間を獲得できる場であり、同時に、学校で行われる教育活動そのものが、その子の可能性を開き自己評価を高め、結果として虐待からのケアとなる。
幼稚園、小学校、中学校から高等学校にいたる管理職を含む教職員が、子ども虐待について基本的な理解を深め、学校で遭遇する可能性のある虐待事例に対応できる手助けになることをめざした必備の図書。教員をめざす学生にとっても、理解を深める必要のある現代的課題であるため、学生の教科書としても対応できるように構成している。



【目次】(予定)

まえがき(岡本正子)

第I部 基礎編:現代日本の子ども虐待問題(岡本正子・薬師寺順子)

子ども虐待の定義と実態/子ども虐待の実態/子ども虐待の概要/発見子ども虐待対応の実際/子ども虐待の臨床/ケア・支援/予防

第II部 虐待対応の実際

1章  学校の危機管理としての子ども虐待問題(島義信)
学校の危機、危機管理とは何か/教員の資質、状況判断力と対応力/学校組織と危機管理/虐待対応と通告 他
2章 スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーと子ども虐待問題(上田裕美)
虐待対応における教職員の役割/「チームで関わる」という考え方/チームでの援助のポイント/チームでの援助の実際/スクールソーシャルワークの導入 他
3章 教育と福祉の連携(山本恒雄)
何のために対応するのか/どのような対応があるのか/対応の体制/対応の内容/関係機関への対応/性的虐待についての対応/通告について 他

第III部 ケアと予防の教育実践

1章 児童養護施設の子どもを中心に据えた教育実践(森実)
児童養護施設の子どもたちをめぐる課題/小学校における事例/中学校における事例/児童養護施設が校区にある学校の課題 他
2章 「いのちの教育」の視点から(鈴木真由子)
いのちの教育が求められる社会的背景/学校における「いのちの教育」とは/学校における虐待予防教育/自立教育/親になるための教育・養護性(ペアレンティング)他

第IV部 子どもの権利と教育問題

1章 教育学の視点からみた子ども虐待問題(木下百合子)
子どもの権利/子ども理解の現在/教育問題の社会問題化/子どもをめぐる環境の再構築 他

2章 近代日本における子ども虐待問題と子どもの権利(二井仁美)
子ども虐待問題の発見/1920年代における児童虐待に対する認識/児童虐待防止法の制定/児童虐待防止法と子どもの権利 他

第V部 子ども・親・家族のさらなる理解のために

1章 児童精神科と子ども虐待(小野善郎)
児童精神科の概要/児童精神科における子ども虐待への取り組み/児童精神科から見た子ども虐待/児童精神科に求められる役割 他

2章 非行問題としての子ども虐待問題のあらわれ(小杉恵)
虐待と非行の関係/性的虐待と性的非行/虐待的環境から非行へのメカニズム 他

3章 虐待者・家族(本間博彰)
子ども虐待の家族的背景/虐待者である親の問題について/子どもの問題/虐待をおこなった家族と子どもの将来 他

4章 生涯発達理論からみた子ども虐待(服部祥子)
子ども虐待を考える上での生涯人間発達論的視点/子どもの発達と親の発達の相互性 他

あとがき(岡本正子・二井仁美)