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【2008年3月10日刊行】言語的少数者としてのろう児・者の教育の場における状況を
   とらえ、世界のバイリンガルろう教育の可能性と方向を理論付ける
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佐々木倫子(桜美林大学)【監修】全国ろう児をもつ親の会【編】
バイリンガルでろう児は育つ
──日本手話プラス書記日本語で教育を!

四六判上製 184頁 ISBN 978-4-903690-19-3 2100円
(書評情報:『出版ニュース』2008年6月上旬号
帯付き書影拡大
《ろう児が日本手話と日本語のバイリンガルになるのが現状では最良の選択である》
この共通認識の下、世界の言語学の権威が、手話言語のおかれた危機的状況や、言語的少数者としてのろう者と二言語教育の意義、言語手話学習が書記言語習得を阻害するのではなくむしろ相互に伸ばしあう関係にあること、など様々な視点で論じきる。ろう児・ろう者の第一言語=手話の権利と、バイリンガルろう教育の方向を理論付ける必読の書。



【目次】
第1章 言語的少数者の教育としてのろう教育/木村 護郎クリストフ
 1 言語的少数者とは?
 2 音声言語的少数者とろう者の共通点
 3 言語的少数者としてのろう者の特徴
 4 言語的少数者のなかのろう者
 5 ろう児にとってのバイリンガル教育の意義
 6 他の言語的少数者との連携に向けて

第2章 バイリンガル教育と、ろう児の母語としての手話言語/スクトナブ・カンガス
 1 言語の未来は
 2 言語が消滅する理由
 3 言語権人権の文脈における「差配人なき」新帝国主義的支配
 4 言語に関する権利をもつのは誰か
 5 「母語」の定義
 6 母語喪失の代償
 7 結論

第3章 手話力と学力との関係に関する研究/ジム・カミンズ(中島和子訳)
 1 はじめに
 2 音声言語における第一言語と第二言語の関係
 3 就学前幼児のアメリカ手話と英語を媒介語とする学力の獲得・増進
 4 学齢期のろう児のASLの力と英語力との関係
 5 授業言語としての手話言語使用は学力獲得に貢献するか
 6 まとめ

第4章 スウェーデンのろう学校より/ケーシュティン・オールソン(荒川明久+全国ろう児をもつ親の会訳)
 1 1980年までの流れ
 2 1981年から現在まで

第5章 日本におけるバイリンガルろう教育/佐々木倫子
 1 なぜバイリンガル教育なのか
 2 ろう児の家庭におけるバイリンガルの視点
 3 ろう児の学校におけるバイリンガルの視点
 4 コミュニティにおけるバイリンガルの視点
 5 達意のバイリンガルになるために

 おわりに