まえがき
序章
第1章  HIV陽性者の苦しみとエイズ対策の遅れ
    1  当事者によりそう対策の欠如(当事者の苦しみ):ザッキー・アハマットという生き方
    2  証言する裁判官:HIV陽性者エドウィン・キャメロンの見た南アフリカにおけるエイズ対策の課題
第2章  HIV陽性者運動の展開:NGO・ネットワーク組織の事例
    1  トリートメント・アクション・キャンペーン(TAC):南アフリカ
    2  ケニア・エイズと共に生きる女性たちのネットワーク(Kenya Network of Women with AIDS:KENWA)
    3  ナイジェリア治療アクション運動(TAM)の結成
第3章  アフリカのHIV陽性者運動がもたらした変革1(2000年以降の変革期):国際的な対応
    1  国連アフリカ経済委員会主催アフリカ開発会議:アディス・アベバ(2000年12月)
    2  世界エイズ・結核・マラリア対策基金(GFATM)(2002年1月)
    3  国際エイズ治療体制構築サミット最終報告書(2003年7月)
    4  3 by 5イニシアティブ
    5  アフリカ連合(AU)「エイズ・結核・マラリア・その他の関連する感染症に関する
マプート宣言」(2003年7月)
第4章  アフリカのHIV陽性者運動がもたらした変革2:治療薬特許権とARVをめぐる動向
    1  エイズ治療薬特許権をめぐる問題
    2  ARVを巡る先進国での争い:シアトルWTO閣僚会議で表面化したエイズ治療薬と知的所有権の問題
    3  途上国でのエイズ治療の可能性を開く:ブラジルの挑戦
    4  南アフリカの農村部における草分け的ARV治療アクセス
    5  西ケープ州における抗レトロウイルス薬治療実施の錯綜する諸課題
終章  エイズに関わる当事者運動と生存
補論1  南の国々から広がる地球規模疾病負荷(GBD)との闘い 斉藤龍一郎
補論2  補足──もっとできたらよいなと思いつつこちらでしてきたこと 立岩真也
用語集
あとがき