序章
1 問題意識――なぜ障害者の「自立生活」を語るのか
2 本書の構成
第一章 障害のある生活と「生活の場」
1 障害者の「自立生活」の意味
2 『生の技法』のインパクトと残された課題
3 障害の意味――インペアメントとディスアビリティ
第二章 「自立生活」を捉える視点と方法
1 生活研究に見られる生活を捉える視点と方法
2 「自立生活」を捉えるための分析枠組み
第三章 事例調査と分析方法
1 事例調査方法と対象者の選定
2 調査結果の記述方法
第四章 障害者の生活における構造的資源に関する社会制度
1 障害者を対象とした住宅政策
2 障害者に対する所得保障制度
3 介助労働力を保障する制度
第五章 六〇代男性 脳性マヒ者
1 渡辺淳さん
2 吉本一夫さん
3 小括
第六章 五〇代 夫婦と女性
1 笹塚良夫・京子夫妻
2 中村弥生さん
3 小括
第七章 三〇代女性 先天性障害者
1 藤村葵さん
2 南 里香さん
3 小括
第八章 三〇代男性 頸髄損傷者
1 有村健さん
2 佐藤耕一さん
3 桜庭雄二さん
終章 多様な「自立生活」の可能性を広げるために
1 生活のプロセスにみる「自立生活」の多様性
2 「自立生活」が多様に存在する理由
3 「自立生活」とは何か
4 政策的インプリケーションとして
残された課題
その後――障害者自立支援法の施行と調査対象者たちの生活
1 はじめに
2 自立支援法の施行
3 対象者たちのその後の生活
4 生活の資源の編成に対する自立支援法の影響
5 終わりに
あとがき
文献