★【2007年10月30日刊行】全盲留学生として初の博士号（東大先端研）を得た著者
　による、視覚障害者の鍼施術に関する日韓比較と実態調査　

全英美（チョン・ヨンミ）【著】
視覚障害者と鍼治療
──施術における衛生保持確立は可能か？

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A5判上製　192頁　ISBN 978-4-903690-15-5　3150円

視覚障害者の鍼施術に対する障害のない人の否定的イメージの存在と、そのイメージの無根拠性を視覚障害者の鍼施術の実態から論証、視覚障害者の鍼師としての可能性を科学的に検証し、鍼施術能力を客観的に実証する初の研究成果。

【目次】

序章　視覚障害者の職業をめぐる問題
1.　視覚障害鍼師の施術に関する実証研究の必要性　 2.　検討課題　 3.　本書の構成

第 I 部　日韓の視覚障害者の職業の歴史と社会の意識

第1章　日本の視覚障害者における鍼業
1.1.　日本の視覚障害者における鍼業の変遷　1.2.　日本の視覚障害者における鍼業の現状

第2章　韓国の視覚障害者における職業

第3章　韓国と日本の視覚障害者の鍼施術に対する一般人の意識
3.1.　目的 3.2.　調査方法 3.3.　調査結果 3.4.　考察 3.5.　まとめ

第4章　視覚障害者鍼師の施術に対する一般人が持つ不安について
4.1.　目的 4.2.　視覚障害者鍼師の施術に対する一般人の不安に関する調査方法 4.3.　視覚障害者鍼師の施術に対する一般人の不安に関する調査結果 4.4　考察 4.5.　まとめ

第 II 部　視覚障害者鍼師の施術における衛生上の課題

第5章　鍼施術における衛生操作の客観化システム作成の要件
5.1.　研究の背景 5.2.　「鍼施術に関する実験」の目的および仮説 5.3.　「鍼施術に関する実験」の被験者および場所 5.4.　「鍼施術に関する実験」の方法

第6章　衛生操作の客観化手法の確立と実態把握
6.1.　衛生操作の客観化手法の確立 6.2.　視覚障害者鍼師の施術の実態把握

第7章　衛生評価リスト作成にあたっての課題抽出
7.1.　目的 7.2.　「鍼施術に関する実験」に対する評価方法 7.3.　評価結果およびまとめ 7.4.　考察 7.5.　まとめと今後の課題

第8章　衛生評価リストの作成とそれに基づく客観的評価
8.1.　目的 8.2.　「鍼施術に関する実験」に対する観察方法 8.3.　観察結果 8.4.　考察 8.5.　まとめ

第9章　衛生的施術教育プログラムの開発
9.1.　衛生的施術教育プログラム策定の目的 9.2.　衛生基準 9.3.　衛生的施術教育プログラムの策定 9.4.　鍼施術における衛生操作に関する手順書

第10章　教育的介入と衛生操作教育効果の測定
10.1.　目的 10.2.　方法 10.3.　衛生的施術方法の適用結果 10.4.　視覚障害者鍼師における衛生的施術方法の適用に関する考察 10.5.　まとめ

終章　結論
1. 本研究の構成 2.　研究概要 3.　今後の課題

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【著者に関するおもな新聞記事】
読売新聞（2006年10月4日）
日本経済新聞（2006年10月21日）
毎日新聞（2001年11月2日夕刊、11月5日朝刊）
ハンギョレ新聞（ウェブ版2006年9月30日）