★【8月22日刊行】家庭生活を奪われた子どもを地域社会のなかで育てよう！
　　子どもの社会的養護を考え、応援するための提言と実践マニュアル　

柏女霊峰【監修】／里親ファミリーホーム全国連絡会【編】
これからの児童養護
──里親ファミリーホームの実践

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A5判並製　230頁　ISBN 978-4-903690-13-1　2100円
（書評情報：『保育の友』2007年12月号［評者：庄司順一さん］／『こども未来』2008年5月号［評者：田川悦子さん］）

虐待や育児放棄などさまざまな理由により家庭生活を奪われた子どもたち。そうした子どもたちが普通に「家庭」のなかで暮らし、成長していくために、里親ファミリーホームは制度化に向けてどう取り組んでいくべきか？　里親ファミリーホームの制度化に関するＱ＆Ａからホームの悩み・楽しさを伝える運営者の声まで、これからの児童養護を考えるための力ある１冊です。

【目次より】

序　章　社会的養護の充実に何が求められているか
(I)　子ども虐待防止制度の近未来
一　子ども虐待防止制度、援助の宿命と課題／二　子ども虐待死亡事例検証結果から学ぶこと／
三　検討すべき五つの大きな課題／四　子ども虐待防止制度の近未来
(II)　社会的養護に求められること
一　社会的養護の意義と体系／二　社会的養護の現状と課題／三　今後の社会的養護への提言

第１章　里親制度の振興を願って
一　里親制度の概要／二　社会的養護と里親制度の現状／三　里親制度の意義／四　子ども・子育て応援プランにおける里親／五　里親をめぐる制度改正／六　社会的養護の将来方向と里親制度

第２章　里親ファミリーホームの生活
I 　 自律と協同の力を育む治療教育的ホームの取り組み──構造化の視点から
II 　里親ファミリーホームの生活の実際──周囲との連携、支えあい
III　子ども同士でも育つ──私の養育家庭体験
IV　すばらしいお父さん、すばらしい里父
V 　里親ファミリーホームの生活の実際──さまざまな子どもたち
VI　里親家庭─大家族─の中に育ち

第３章　里親ファミリーホームの制度化に向けて
I 　 里親ファミリーホームとは
II　 里親ファミリーホーム制度の概要
III　社会的養護における里親ファミリーホームの意義
一／社会的養護における里親ファミリーホームの位置づけ／二　里親ファミリーホームのメリット
IV　里親ファミリーホームの展開
一　家庭的養護を受ける子どもの実数を増やす方策／二　子育ての経験を制度として活用する／三　夫婦で参加できる児童養護／四　地域の中で子育ての核となる役割として／五　ファミリーホームが求めるもの
V　里親ファミリーホームＱ＆Ａ──里親ファミリーホームの制度化に向けて
Ｑ１　イメージするファミリーホーム像とは？／Ｑ２　ファミリーホームになる条件は？／Ｑ３　里親とファミリーホームを区別する理由は？／Ｑ４　子育ての経験を重視するのはなぜ？／Ｑ５　ファミリーホームのメリットとは？／Ｑ６　経費を加算する理由は？／Ｑ７　専門里親との関係は？／Ｑ８　里親を確保できるのですか？

第４章　わが国の社会的養護と里親ファミリーホーム──パネル・ディスカッション「日本の社会的養護のめざすもの」
一　社会的養護の現状について／二　児童養護施設の現況／三　茨城県型グループホーム／四　川崎市児童ファミリー・グループ・ホーム／五　社会福祉法人 神戸少年の町／六　質疑応答

資料編　里親、里親ファミリーホームの実態
【資料１】社会的養護の体系と現状
【資料２】今後目指すべき児童の社会的養護体制に関する構想検討会『中間とりまとめ』
【資料３】里親制度の概要
【資料４】里親ファミリーホームの現状
【資料５】里親ファミリーホーム全国実態調査（概要版）
【資料６】里親ファミリーホーム運営実態調査結果の概要（平成一八年八月）
【資料７】里親ファミリーホーム導入自治体の実施要綱例（茨城県、千葉県、東京都、川崎市、横浜市）
【資料８】要望書