はじめに
第1章 精神障害をもつ人を対象としたツール
1 「ツール」と「評価」
2 医療やリハビリテーションにおける評価
3 ソーシャルワークが直面する新たな問題
第2章 「障害の状態の証明」と「障害程度区分の認定」
1 問題の所在
2 障害者手帳制度をめぐる議論
3 診断・判定への異議申し立て
4 障害や精神症状の認定
第3章 精神障害をめぐる組織力学
1 全家連と官僚組織
2 全家連と精神障害者保健福祉手帳
3 ソーシャルワークの動向
第4章 「直接的・対面的関係」と「ツールを介した関係」の問題
1 援助専門職のロールプレイ場面
2 「傾聴のワーク」と「インタビューのワーク」
3 「直接的・対面的関係」と「ツールを介した関係」
4 臨床場面における身体やモノの布置
5 グループアプローチにおける身体やモノの布置
6 場面への参与方法の統制
第5章 ツール使用の合意形成について
1 専門職へのインタビュー調査
2 インタビュー調査分析1(包括的分析)
3 インタビュー調査分析2(ツール使用の合意形成)
4 アセスメントツールを使用した臨床技術の問題と今後の課題
第6章 援助専門職の学習モデルの問題
1 背景
2 調査:援助専門職の現任者訓練への期待と学習に影響を与える要因
3 現任者訓練への期待
4 調査結果の考察
5 現任者訓練の問題点
終章 専門職の統制力:精神障害をめぐるマクロとミクロのツール
1 専門職の統制力
2 マクロとミクロの構造の関連
3 本書の限界と今後の展望
あとがき