序章 戦後日本社会と〈包摂〉への視座
第1部 〈包摂〉のフロンティア――在日朝鮮人教育を通して
第1章 「包摂=教育の語り」の成立――1970年前後の大阪市における在日朝鮮人教育の「言説の交代劇」から
第2章 「包摂=教育の語り」の展開――『全国在日朝鮮人教育研究集会』資料を手がかりに
第3章 「包摂=教育の語り」の前史――1950−60年代の大阪市における「朝問協」、玉津中学校における展開を中心に
補章 マイノリティ教育の「語り」に走る断層――小沢有作『在日朝鮮人教育歴史篇』によせて
第2部 〈包摂〉の古層 −高知県の「福祉教員」の事例を手がかりに
第4章 〈社会〉と教壇のはざまに立つ教員たち――境界上の「ゲートキーパー」という視点から
第5章 三つの実践記録を結ぶもの・隔てるもの――福祉教員が経験した「歴史的断層」に関する考察
第6章 紙の世界の向こうを張ろうとする〈声〉をきく――草創期福祉教員へのインタビュー経験から
第7章 戦後初期同和教育におけるハイブリディティ――日教組教研集会報告における〈特殊〉の用語法を手がかりに
終章にかえて