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【2009年12月刊行】〈包摂〉そのものではなく、ある水ぎわから〈包摂〉が立ち上がってくる動き、包摂という事象をとりまく「界隈」へ

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倉石一郎【著】
包摂と排除の教育学
──戦後日本社会とマイノリティへの視座



46判上製 344頁 ISBN978-4-903690-47-6 C0036 本体3200円 
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一九七〇年頃をメルクマールとして姿をはっきりさせる〈包摂〉=関心の埒外においやっていた存在に「今さらながら」教育が関心のまなざしを向け、それに対して何らかのはたらきかけを開始すること。本書は、その<包摂>そのものではなく、ある水ぎわから〈包摂〉が立ち上がってくる動きに関心を向け、包摂という事象をとりまく「界隈」への関心を表現せんとしている。
 現在のマイノリティ教育研究が、自明のこととして問わなくなって久しいテーマ、戦後築かれた学校を中心とした価値秩序そのもの学歴社会的価値体系と、かつてマイノリティの生活世界に息づいていた、それらを相対化するオルタナティヴとの葛藤や相剋の歴史をあらためて跡付け、歴史的眺望をはじめから欠いているかのような研究のありかたに一石を投じる意欲作。
 



【目次】

序章  戦後日本社会と〈包摂〉への視座

第1部 〈包摂〉のフロンティア――在日朝鮮人教育を通して

    第1章 「包摂=教育の語り」の成立――1970年前後の大阪市における在日朝鮮人教育の「言説の交代劇」から
    第2章 「包摂=教育の語り」の展開――『全国在日朝鮮人教育研究集会』資料を手がかりに
    第3章 「包摂=教育の語り」の前史――1950−60年代の大阪市における「朝問協」、玉津中学校における展開を中心に
    補章  マイノリティ教育の「語り」に走る断層――小沢有作『在日朝鮮人教育歴史篇』によせて

第2部 〈包摂〉の古層 −高知県の「福祉教員」の事例を手がかりに

    第4章 〈社会〉と教壇のはざまに立つ教員たち――境界上の「ゲートキーパー」という視点から
    第5章  三つの実践記録を結ぶもの・隔てるもの――福祉教員が経験した「歴史的断層」に関する考察
    第6章 紙の世界の向こうを張ろうとする〈声〉をきく――草創期福祉教員へのインタビュー経験から
    第7章 戦後初期同和教育におけるハイブリディティ――日教組教研集会報告における〈特殊〉の用語法を手がかりに
    終章にかえて