序 章 「国民の司法参加」なのか
「サイバンインコ」「サイサイ」の違和感
裁判員制度導入の「目的」
制度設営者たちの「本音」
第1章 裁判員制度はなぜ導入されたのか
司法制度改革とは何だったのか
司法制度改革の「表の顔」
司法制度改革の「素顔」
司法制度改革の「背景」
なぜ「裁判員制度」なのか
第2章 裁判員制度はわが国の刑事裁判にどのような影響を与えるか
刑事裁判とは何をする場なの
当事者主義と職権主義
松川事件にみる冤罪の構造
裁判員制度の帰結
第3章 裁判員制度はわれわれの社会に何をもたらすか
言葉のお守り的用法としての「国民の司法参加」
戦略なきポピュリズム
ポピュリズムのゆくえ
裁判員制度のゆくえ
第4章 「国民の司法参加」はどうすれば可能か
司法権と民主主義
陪審員制度の意味
国民参加の条件
裁判監視制度
終 章 いまわれわれがなすべきこと
欠陥建築物としての裁判員制度
裁判員制度と闘う法
歴史から学び、未来へ向かう